不法占用看板の通報を効果的にする方法
幅員の狭い歩道などの多くを占拠してしまう不法占用は繁華街でよく見られます。その多くは神庭による占拠でしょう。
現代の都市計画により、せっかくきれいな街並みであったとしてもこのような状況では台無しになってしまいます。
もっとも、商売を始めるにあたり看板は大きく出したいものです。繫華街での競争は激しくまずは自分のお店を認知してもらわなければ話になりません。しかし、競争は合法的に行わなければなりません。看板に関する規制は東京都では、屋外広告物条例で細かく定められています。
これから看板を出そうとする方は、東京都が推奨するように事前相談を行い適法に営業をできるように準備が必要となります。
悪質な看板を発見したら、行政機関に対して通報しましょう。多くの場合には道路管理者が対応してくれます。しかし、行政機関が実際に指導や監督などを行ってくれるとは限りません。必要な人員や予算も限りがあります。私たちはお役所の仕事が効率的にはかどるように気を遣う事が必要だと感じます。
効果的に、効率的に通報をすることで行政機関の能率があがれば多くの事案に対応してもらえるようになるでしょうし、そのことで私たちの暮らしは豊かになります。それでは、どのように通報するかというと次のことに注意するといいでしょう。
1,適切な窓口に
2,違反となる行為を明確に
3、できれば書面によって通報すること。
通報というと窓口に口頭で連絡する方が多いと思います。しかし、それでは実際に調査をしてくれるとは限りません。行政機関は法律により事務を行っていくわけですが口頭での通報ですぐに適切な窓口を探すことは至難の業です。なぜなら、違法看板通報一つを取ったとしても道路法に基づくの屋外広告法に基づくのか、条例に基づく違法障害物に関する規制にもとづくことになるのかがはっきりしないからです。
行政機関は組織法も絡むために非常に窓口が多くて複雑な組織形態となってます。事務の管轄や権限を調べるには、一定程度の調査が必要となるのは仕方ないことと思います。
違反行為は明確に伝える必要があります。いつ、だれが、どのような手段で、何をしたなど基本的な事項は最低限示さなければなりません。
できれば、書面で通報をすること。効率や事実関係を明確に示すために書面で通報することが有効です。ここで、できれば法律に定められた書面での通報を行う事が良いでしょう。法律に基づく書面であれば、調査をすることが法定されている場合もあります。しかしながら、書面での通報が絶対というわけではありません。行政機関によっては広く事件の端緒を認知する必要がある場合があるからです、違法状態を行政の耳に入れることは大切なことです。
北原 伸介
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