行政の各種ガイドラインを読んで感じる政治をみつめるということ。
こんにちは、美容師・行政書士に北原です。行政書士登録からある程度の日数が立ちました。そんななかで、社会に対して、抽象的に感じたことを書いていきます。
行政書士業務のことを調べる中で、ある程度の産業にガイドラインが用意されていることがわかりました。ガイドラインには、各業界で守るべきことがらが細かく書いてあり行政が膨大な仕事をしていることがよくわかりました。
各ガイドラインを読んでいくなかで、沢山の規制に触れました。その中で感じたことは、「私たちは規制の中で生活しているのだな」ということ。これは、意外なことでした。
資本主義でも規制に歯止めされているので、自分が思い描いていたような、純然たる自由が少ないのです。けれども、このことは安心して生活できる世の中であることも意味します。ものぐさな私には悪くない環境なのかもしれません。
他にも、産業によっては振興指針なども定められています。振興指針の中では、経営や集客、資金繰りの方法なども示されていて、「これだけやっとけば経営自体は無難なレベルに到達するのでは?」という感想を持ちます。
ですので、事業のスタートアップも不可能なチャレンジでも無いような感じがします。どんな方でもチャレンジできる状態にはあるということは、とても自由な環境です。ちなみに、独占禁止法などの競争法では、スタートアップでも、ある程度は市場に入っていけるような環境を整える法整備もされています。
ここまでの話で私が感じたのは以外なことです。
多くの規制があることから奔放な自由はないものの、その規制のおかげで享受できる自由もあるということです。
憲法は、自由主義を基本として発展してきました。ここでいう「自由」は国家からの自由と考えられます。先ほど私が感じたこと、規制から生まれる自由は、私たちが、政策により享受できる自由にほかなりません。自由にもいろいろな形があるのであるな―と感じます。
もちろん、自由主義の自由も大切です。政策とのバランス感覚をとらなければならないでしょう。そうした、バランス感覚はどのように保つことができるのでしょうか?今の私の能力で思い浮かぶのは、議論や選挙などです。政治的関心は常に持ち続けることが必要な気がします。
北原 伸介
最新記事 by 北原 伸介 (全て見る)
- 個人情報保護法ガイドライン(行政機関)を読む。 - 2024年11月13日
- (書籍紹介)松井茂記『情報公開法』有斐閣、2001年 - 2024年5月30日
- (情報公開やってみた)環境省役人用語集 - 2024年5月28日