美容師とは。
こんにちは、美容師行政書士の北原です。美容師ってどんなお仕事か書いて行きます。
美容師とは
美容師は厚生労働大臣の免許を受けて、美容を業とする人です。美容師法第2条
「美容」の意味は、パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいいます。美容師法第2条2項。
美容師免許は「国家資格」で美容をお仕事とすることは、美容師でしかできません。国がこの資格の人にのみ、「美容」を継続して行うこととしているのが美容師です。
美容師免許を取ると、多くの人は町の美容室に就職して仕事をします。
なお、資格がない人が「美容」をお仕事とすると。罰則があります。
美容師免許をとるには。
美容師免許を取らないと美容師になれません。
それでは、美容師免許を取るにはどうすればいいのでしょうか。
① 美容学校で課程を終了する。
② 国家試験を受ける。
③ 美容師として登録する。
美容学校に入学する必要があります。ここでは筆者の母校である日本美容専門学校を例として説明します。
美容学校には昼間、夜間、通信の3つの課程が用意されています。昼間、夜間では入学要件が、高校卒業とされています。
昼間、夜間課程で日美に入学するためには、高校を卒業する必要があります。
一方、通信課程では中学校卒業が要件となっていますので、義務教育を終了していれば、定員があれば入学することができます。
美容学校で必要な課程を修了すると国家試験を受けることができます。日美では授業が充実しているために、まじめに授業を受けていれば国家試験を合格する可能性は高いと思います。たとえ、落ちてしまったとしても、次の年に受けることができます。
国家試験に合格した後は、美容師免許の登録を申請します。
行政に直接申請することもできますが、多くの人は理美容師試験免許センターに対して申請を行っています。
国家資格取得後
免許を得ることができたら、就職をします。厳密には、国家試験合格予定の時点でも就職活動を行っているようです。
就職先は、沢山あります。しかし、人気サロンとなると倍率は高い傾向にあります。けれども、単に就職をすることが目的であればすぐにお仕事先が見つかると思います。
就職活動も他の業種とは異なり時間がかからない傾向にあります。面接してその時にに「いつから働く?」みたいな感じで仕事が決まります。仕事はたくさんあります。
就職後
就職をすると、アシスタント時代が始まります。現場で技術を学びながら、各種事業者の検定試験を合格していきながらスタイリストになっていきます。
アシスタント時代の長さは店舗によってかなりバラツキがあります。有名店や老舗などは、伝統の技術を学ぶために長い傾向があります。大まかな目安としては2年から8年ぐらいが目安となります。カット専門店などでは1年以内にデビューすることも可能かと思います。しかし、カットのみです。
美容室業界のデメリット
上記のように、美容師はお仕事としてはいいことが多いです。特に40歳くらいまでは、非常に多くの就職先がありますので仕事を失うことがありません。しかし、以下に書くようなデメリットがあります。
・ 人間関係やパワハラなどがひどい環境が多い。
・ 賃金が上がらない傾向にある。
このあたりは、覚悟しておかなければなりません。特に健康面は一度壊すと元にもどすのが大変です。根性とか努力とか言われがちな業界ですが、無理をする必要はありません。ストレスを感じるようであれば、外部に相談をしていきましょう。それは、職安でもいいですし、社労士、弁護士などの士業でもいいでしょう。もちろん、当事務所にメール相談などで聴いてもらっても構いません(お問い合わせは無料です)。
メリット
デメリットもあればメリットもあります。
・ 仕事が楽しい。
・ 沢山の人脈ができる。
・ 仕事が楽。
・ 勉強量が少ない。
・ 独立することが簡単。
・ 技術を利用した就職先は多い。
などなどです。
特に人脈の部分では、おそろしいほどの成果があります。私は自分でお店をもっていますが、お客様ですべてを賄うことができると考えています。家をつくったり、健康を診てもらったり、翻訳してもらったり、ゴミを処分してもらったり、ご飯をつくってもらったり、社会の縮図がサロンにあります。
他にも、最近で多くの働き方ができるように業界が変わってきています。ママさん美容師さんは大活躍しています。ブランクがある美容師のための仕組みも作られており、働きやすい環境は今後ますます整備されてゆくことでしょう。
北原 伸介
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