本年度も行政書士試験直前期。
こんにちは、美容師行政書士の北原です。肌寒くなってきましたね、この時期は試験のことを思い出してしまいます。
本年度も行政書士試験が近づいてきました。私の感覚ではこの時期からは意外に焦りはありませんでした。直前期というとできることは決まっているからです。
私は行政書士試験は完全に独学で行いました。
自営業なので少しの空いた時間に勉強を続けていました。受験期間中は頭のどこかで法律のことを考えていました。美容師のわたしにとって法律学は難解で、どのように付き合っていけばいいのか分からなかったのです。例えば、行政書士試験は範囲が広いので一年前に勉強したことを忘れてしまいます。悲しい事ですが人は忘れるのです。
勉強を始めたころには、方法が分かりませんでした。ですから、教科書のはじめ書きに書いてあることを信じて勉強していました。具体的には基本書は最低3回読むとのこと。そうすると、当然に時間がかかります。しかも、過去問を直接に解いてるわけではないので択一をこなす能力はすぐにはつきません。したがって、学習能力の向上をなかなか感じられないことがきつい。しかし、確実にリーガルマインドは基本書で育っていると感じます。
過去問だけを解きまくっていた時期に感じたのは、「過去と同じ問題が出ない」ということ。実際には、過去問と同じ論点が出題されているのですが問われ方が異なると問題意識が発起されない。そんな状況です。ようは「勘所がわからない。」とか「何が問題となるか」が分からない状況です。行政法の試験も学者さんが作成に関与しますが、限られた問題数のなかで国家資格を与えるための、これだけは外せないという論点は意外に少ないものです。
勘所がきかないような、そんな状況でも落ち込む必要はありません。なぜなら、「何が問題となるか」に敏感になれることで、その問題の8割は解けている。といわれるほどに重要な部分なのです。すなわち、わかれば合格に近いのです。
直前期は、短期記憶を準備する期間です。どの受験生でも同じように努力するでしょう。したがって「やって当たり前」の時間だと思います。ですので、ほどほどに勉強をすることでいいと感じます。逆に言うとできることが限られているので、限られたなかのことを勉強すればいい。というのが持論です。
しかし、これだけは言えます。条文を大切にしなければなりません。もっともこのことは、私の持論にほかなりません。けれども実務も条文です。
最後に、季節の変わり目で体調を崩しやすい環境にあります。お身体に気を付けて試験を迎えて下さればと思います。
北原 伸介
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