(情報公開制度)なぜ必要?
情報公開制度はなぜ必要なのでしょうか?そのことについて簡単に書いてます。
目次
公文書について
公文書は
・健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源である。
・主権者である国民が主体的に利用し得るものである。
国家機関からみた公文書の有意義
・公文書の適正な監理、歴史公文書等の適切な保存及び利用等を図り、もって行政が適正かつ効率的に運営されるようにする
・国及び独立行政法人等の有するその諸活動を現在及び将来の国民に説明する債務がまっとうされるようにする
(平成21年法律第66号公文書の管理等に関する法律第1条参照)
国民からみた公文書の有意義
・情報公開制度や公文書館をつうじて、公文書を利用することができる。
・そのことにより、必要な情報を得ることができ国家権力の監視をすることや選挙を通じて議員を選ぶことができる。
この記事の題名に対する回答
記事の題名(情報公開制度なぜ必要?)との問いに答えるのであれば、「そもそも公文書は、国民に利用されることを予定して管理されているものである。」ということが言える。言い換えれば、公文書等の管理と情報公開制度は密接不可分に結合していると言えるだろう。そして、その目的は、民主主義を支えることであり、国家の国民に対する説明責任を果たすためのものでもある。
つまり、情報公開制度は現行の公文書管理制度がある以上、当然に存在するものであると私は考える。公文書は国民のものであるからである。
なお、裁判所は記録の中には国民の財産(歴史的、社会的意義を有するもの)が含まれることを組織的に確認して、記録の廃棄問題に関して国民にお詫びしている。https://www.courts.go.jp/toukei_siryou/siryo/kiroku_hozon_haiki/index.html
情報公開制度
国民からの行政機関等に関する情報公開制度は、国民の財産たる公文書の開示を求める制度といえる。
各機関は、情報公開に関する窓口を用意することや行政文書ファイル管理簿の公開を行うことで、公文書に関する情報提供サービスに力を入れている。
参考記事
当事務所の紹介
東京都中野区にある当事務所では、情報公開に関する、相談、代理、代行の事務をおこなっておりますよろしくお願いします。
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北原 伸介
情報公開請求や公文書の管理に関心が強い行政書士。
taroimo1030@gmail.com
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